要支援、要介護の方の鍼灸施術について

今回は在宅医療でのお灸、鍼の使い方についてのご紹介を致します。
特に要支援、要介護の方は認知機能、身体的機能が低下しているため、すぐに鍼施術を行うことはお身体を急に緩めてしまい、バランス感覚を変えてしまう可能性があるため、先ずはマッサージとお灸施術を行うことが多いです。
1,(1~3は写真上段)台座が緑色のお灸(熱量弱)は、乳がんや虫垂炎、もしくは他の治療時のオペ痕に等間隔に線上に並べて行うことで、血流改善。
全身の筋膜のストレスを改善し、姿勢も改善、認知機能の向上、うつ症状、むくみ致します。
2,台座が茶色の味噌ともぐさのミックスのお灸(熱量中)。
これはお臍周りや、腕や脚などに適しています。
内臓の状態を安定させ、腕や脚、腰背部の動きを向上させるのに有効です。
また、下腿のむくみの改善にも非常に効果的で、最大で膝下の周径が10センチ細くなった80代の方もいらっしゃいます。
ここまではむくみが改善出来なくても、下腿にお灸をすることで、歩行速度も向上し
、かつバスの段差でつまずく事も減るためご本人様、ご家族様も喜ばれる方が多いのでお勧めです☆
3,台座が金色のお灸(熱量中~強)
これは特にお灸刺激に慣れている方や免疫力の向上、糖尿病による神経障害、腰痛、腕や脚、腰背部の動きの改善に有効です。
4,(以下写真下段)右上の青い柄の鍼は0.1ミリで手や腕、足など神経が過敏な場所に使います。
柄が赤いものが太さ0.16ミリで在宅医療では特に良く使う太さです。
筋肉の緊張緩和によく使います。
柄が黄色いものは太さ0.18ミリで特に腰部の緊張を取るのに有効です。
上段真ん中ののシール鍼(刺激強)は腰や肩などに貼ることが多く、簡単には剥がれないため、持続的に痛みや緊張を緩和するために有効です。
上段右端の黄色いシール鍼(刺激中)は在宅医療で大活躍です☆
誤嚥性肺炎の予防、疲れの緩和、肩こりの改善、こむら返りを止める!(本当に止まります)
睡眠の質の改善、ALSでのつばの出を止める、
等がすぐに思いつく効果です。
医療のツールは進化しており、在宅医療では頼もしい武器になります。
なので当院は鍼灸も取り入れております。
何かご不明点があれば何なりとおっしゃってください。
今後は理学療法士の施術も取り入れ、更なる施術効果の向上に努めていくつもりです。

塚田鍼灸院